とよの地域若者サポートステーション(通称サポステ)は、15~49歳の就職することに不安を抱えている人たちの手助けをしています。 面談を行い、一人一人にあったプログラムでサポートをしていきます。そのプログラムの中の一つが集中訓練です。 集中訓練とは、様々な理由で働くことに不安を抱えている10人の若者が、働くための訓練を一緒に受けていくプログラムです。
集中訓練の中には、セミナーをはじめとする多くのプログラムがあります。その中でも大きな山場となるプログラムを3つご紹介します。 この3つのプログラムで訓練生は試練を与えられ、乗り越え、成長していきます。もちろん試練を乗り越えられるように、 サポステスタッフが全力でサポートします!
宿泊型プロジェクト体験は、『豊中市立青少年自然の家わっぱる』の職員から施設整備の依頼を受け、 訓練生が計画から提案、実施しました。今年は、正門すぐのやぶを遊歩道に整備することをお願いされました。 大人でも立ち入ることが難しいほど植物が生い茂り、地面の起伏も激しく歩きづらいところでした。 子供でも安全に通ることができる遊歩道となりました。
地域課題プロジェクトでは、青年の家いぶき周辺の地域にある課題に取り組むプロジェクトです。 今年の課題は、ふれあい緑地で開かれる『ギタスナフェス2020』というイベントの運営をサポートしました。 1週間かけて、ギタスナフェスで必要な備品を準備し当日に備えました。 フェス当日は、テントや垂れ幕の設営、コロナ対策としての来場者の検温と消毒などで運営をサポートしました。 そのサポートのおかげで、フェスの来場者に気持ちよく楽しんでもらえました。
集中訓練が後半に入ると、どのような場所で働くのかを具体的に考えていきます。 そのためにあるプログラムが『職場見学』と『職場体験』です。 職場見学では、いくつかの企業にお邪魔して働き方を見せてもらいます。 業界の働き方を見てこれからの進路を決める参考にします。 職場体験では、協力してくれる企業に訓練生が体験で働きに行きます。体験できる業務は様々です。 営業や事務、軽作業、IT、造園。訓練生の個性に応じて体験企業を選んでくれます。
就職が目標ではなくて、自分らしく働くのが目標です。 だから集中訓練では、働くために必要なスキルを身に着けるとともに、 自分らしく働くために必要な能力を伸ばすプログラムになっています。 その中でも特徴的なものをピックアップしてご紹介。
集中訓練に参加してくれた2人の声をご紹介します。 集中訓練に参加することになった経緯や参加する前と後での心境の変化などを教えてくれました。
私がサポステを知ったきっかけはYouTubeで流れてきた広告でした。 初めての面談では、人との会話が久しぶりだったので、かなり緊張したことを覚えています。 そんな私が、集中訓練に参加しないかと誘われたのは面談に慣れてきた頃でした。 集中訓練に対する不安はたくさんありました。どんな人たちが参加するのだろう。 3ヶ月も自分の体力を持つのだろうか。ネガティブな自分が参加していいのだろうか。 しかし、参加してみると自分と似た不安を抱えた人たちがいました。 この不安は自分だけが持っているものではないと分かると、 気持ちが楽になり少しずつ前向きな気持ちになる余裕が出てきました。 前向きな気持ちでプログラムに参加していくと、自分のやりたいことが何か分かってきました。 漠然と変わりたいと思っていた、自分を変えるきっかけとなったのが集中訓練でした。
私はなかなか求人応募に踏み込めず、やりたいことがわからない中、 ハローワークでサポートステーションのことを教えていただきました。 サポステの問い合わせフォームにメールを送り、2週間後面談。 当時は昼夜逆転しがちで、何もしない日々が早く過ぎていくばかりでした。 そんな中、面談で集中訓練があることを教えてもらい、飛び入りで参加させてもらうことになりました。 集中訓練は毎朝10時から午後3時半までで、最初は生活リズムを掴むのが難しかったです。 たった3ヶ月では何も変われないと思っていましたが、多種多様な体験を通して、 無理せず自分ができることをして、感謝されることの楽しさを知り、自信となりました。 どんなにネガティブなことでもスタッフの方に相談ができ、安心して取り組めます。 参加して損することはないので、機会があれば是非体験してみてください。